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ONENYM PLATFORM / 技術設計

必要な処理を、
個人情報を渡さずに。

企業ごとに個人情報のコピーを増やす仕組みから、
必要な権限で、必要な処理だけを行う仕組みへ。

OneNym Platformは、代理ID・トークン・権限管理・分離した保管庫を組み合わせるプライバシー基盤です。個人情報を業務システムから切り離し、必要な用途に限定して利用する設計を採用します。

01 / 構成

識別・権限・実データを分ける。

業務システムは代理IDとトークンを扱い、実データの取得や処理は独立した権限確認を通します。本人情報は保管庫に分離し、各システムへの複製を減らします。

利用する企業のシステム

代理ID・トークン

注文や会員情報を識別。
実データを直接保存する範囲を減らす。

処理の要求
↓
OneNymの権限確認

許可された処理だけ

相手・目的・対象・有効期限を確認。
許可外の要求は拒否する。

必要な情報に限定
↓
分離した保管先・連携先

データ保管庫

本人情報と対応関係を管理。
処理結果や限定した情報を返す。

概念図。代理IDと実データの対応表も機微な情報として保護する必要があります。

02 / 四つの仕組み

個人情報の露出を、設計から減らす。

01 / PROXY IDENTITY

代理ID

本人情報そのものではなく、サービスごとに分けた識別子で利用者を参照する設計です。異なるサービス間で同じIDを共有しないことで、照合や追跡につながる範囲を抑えます。

検討事項:企業・サービスごとのID分離、識別子の推測困難性、ID更新と削除、対応表へのアクセス制限。

02 / TOKENIZATION

トークン化

メールアドレスや住所の代わりに、用途を限定した参照トークンを使います。どの処理で使えるか、有効期限や利用回数までを管理する設計です。

検討事項:漏れたトークンの悪用防止、再利用の制限、取り消し、トークンを実データに戻せる主体の限定。単純なハッシュ化を匿名化とみなさない設計が必要です。

03 / PERMISSIONS

アクセス権限

「企業Aは配送のために、この注文の住所を一度だけ利用できる」といった条件を、処理のたびに検証する設計です。ログイン済みかどうかだけではなく、誰が、何のために、どの情報を扱えるかを確認します。

検討事項:企業間の分離、用途と範囲の指定、期限、取り消し、管理権限、操作履歴。技術上の許可と本人の同意・契約上の根拠は区別して扱います。

04 / DATA VAULT

データ保管庫

本人情報を業務データから分離し、限定した経路からだけ利用する保管庫です。保存時と通信時の暗号化に加え、鍵管理、管理者権限、バックアップ、削除までを一体で設計します。鍵の保管・暗号処理には、Azure Key VaultやAWS KMSなど、導入先のクラウドに合わせた鍵管理サービスを利用します。

検討事項:鍵とデータの分離、テナント境界、復旧と可用性、証跡、保持期間。集約によって保管庫が重要な攻撃対象になるリスクも考慮します。

03 / 連携例

住所を保管せず、配送を依頼する。

EC事業者と配送事業者の連携を例にした設計です。対応する配送先との連携、本人情報の保管主体、利用の根拠について、別途設計・合意が必要です。

  1. 必要な情報を保管庫へ登録

    配送先を登録し、EC側は注文に対応する代理IDを受け取ります。住所が自社サーバーやログを経由しない登録経路を設計します。

  2. 用途を限定したトークンを発行

    対象の注文・配送事業者・有効期限に限定したトークンを発行し、EC側は住所の代わりにトークンを渡します。

  3. 配送事業者が権限を確認

    配送事業者を認証し、トークンの範囲を確認。許可された配送先だけを取得して配送に利用します。

  4. 期限切れ・取り消しを反映

    利用期限や取り消しに応じて以後のアクセスを止めます。配送事業者が取得済みの住所を消せるかは、別途その運用と契約に依存します。

EC側に残す情報の例

注文ID、代理ID、配送トークン、配送状況。

直接の保有を減らす情報の例

氏名・郵便番号・住所。ただし、請求や問い合わせ対応で必要になる情報は業務ごとに整理します。

TECHNICAL DEEP DIVE

仕組みを、実装の粒度で読む。

識別子の対応表から、認可判定、暗号鍵と削除の扱いまで。各ページで具体的な設計例を説明します。

04 / 限界と設計課題

「持たない」だけでは、解決しないこと。

代理IDも保護対象

識別や本人情報との結び付けが可能なID・トークンは、無条件に匿名とは扱えません。保管やアクセスを適切に管理します。

取得後の情報は残り得る

アクセスを取り消しても、取得済みのコピーやログが自動的に消えるわけではありません。連携先の保持・削除方針が必要です。

可用性と責任分担

保管庫への依存による障害の影響、復旧方法、各社の責任、保管場所や保持期間を、導入時に整理する必要があります。

実装前に詰める設計

APIの認証方式、権限モデル、暗号鍵の運用、監査ログ、保持・削除、障害時の挙動、既存データの移行を整理します。具体的なAPI・連携方式・導入範囲は、対象のシステムと業務要件に合わせて設計します。

FROM EXPOSURE TO ARCHITECTURE

まずは、今のデータの流れを知る。

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