公開範囲
ファイルやデータが公開され、誰でも取得できる。
公開対象を明確にし、ストレージと配信先の設定を確認する。
PERSONAL DATA / EXPOSURE PATHS
個人情報を守る壁は、一つではありません。
公開設定、認証、権限、暗号化。
一つの壁が破られたとき、次の壁で止められるか。
LAYERS OF DEFENSE
公開された情報は、そのまま取得される。公開していなくても、アクセス制限がなければ読まれる。認証を設けても、その権限が奪われれば本人として扱われる。入口の防御から、データを使う瞬間まで、守りをつなげます。
入口からデータへ
誰に見せる情報かを決める。
場所を知っていても、権限がなければ読めない。
弱点や設定不備からの侵入を防ぐ。
パスワードだけを盗まれても、入らせない。
認証方式・端末・セッションまで守る。
ログインできても、すべては読ませない。
保管データだけを奪われても、復号させない。
必要な主体に、必要な情報だけ。
図は守りの役割を理解するための概念図です。攻撃が必ずこの順番で進むわけではありません。MFAも一律に突破されるものではなく、方式や端末の状態で耐性が異なります。
25 EXPOSURE POINTS
攻撃だけでなく、不正利用や誤操作、削除漏れも漏洩につながります。25の代表的なポイントを、情報が露出する場所ごとに整理しました。項目は相互に関係し、実際には複数が組み合わさります。
01 / 入口と本人確認
ファイルやデータが公開され、誰でも取得できる。
公開対象を明確にし、ストレージと配信先の設定を確認する。
非公開のつもりでも、URLを知っていれば読める。
URLを隠すだけに頼らず、取得のたびに認証と権限を確認する。
ソフトウェアの弱点や設定不備から侵入される。
更新と設定管理に加え、侵入後の移動も制限する。
盗まれたパスワードで、本人としてログインされる。
MFAや不審なログインの検知を組み合わせる。
認証端末の侵害や承認の誘導で、追加認証まで通過される。
フィッシングへの耐性がある認証と端末保護を採用する。
盗まれたセッションが使われ、パスワードを知らなくても操作される。
セッションを保護し、重要操作の再認証と失効を設ける。
ログインは強固でも、再設定やサポート窓口から乗っ取られる。
復旧手続きも、通常の認証と同じ境界として設計する。
02 / 内部の権限と鍵
一つのアカウントから、業務に不要な顧客情報まで読める。
項目・対象・用途・期間を絞り、要求ごとに認可する。
暗号文と復号権限を一緒に奪われ、元の情報を読まれる。
保管先と鍵の利用主体を分け、復号の経路を限定する。
権限を持つ社員や委託担当者が、不正に持ち出す。
最小限の権限、操作の記録、重要操作の承認を設ける。
閲覧権限が広すぎて、検索やCSV出力から全件を取得できる。
通常の閲覧と大量出力を分け、件数と利用量を監視する。
不要になったアカウントや連携権限が残り、アクセスされる。
人とサービス双方の権限に期限と棚卸しを設ける。
正規ユーザーが、他人や他社に属する情報を取得できる。
画面の表示制御だけでなく、サーバー側で所有者とテナントを確認する。
03 / 連携と供給経路
自社の防御を突破せず、情報を渡した先から取得される。
渡す情報を減らし、委託先の権限・保持期間・削除を確認する。
人のパスワードやMFAを使わず、システム間の権限で取得される。
連携ごとに権限を限定し、秘密情報の保管・更新・失効を管理する。
コードや自動配信環境を侵害され、情報を盗む変更を入れられる。
変更のレビュー、配信権限、依存部品と秘密情報を管理する。
タグや外部部品から、入力した情報が取得される。
読み込むコードと送信先を限定し、変更を把握する。
個人情報を外部ツールへ渡し、意図しない保存や共有が発生する。
入力してよい情報と保存・利用条件を決め、不要な本人情報を除く。
04 / コピーとデータの寿命
本番を守っていても、別の場所に複製した情報が漏れる。
コピーの所在と権限を管理し、テストにはダミーデータを使う。
取り出した情報がPCや共有フォルダーに残り、漏れる。
出力を減らし、端末・ファイルの保護と保存期限を管理する。
宛先や共有相手の間違いで、攻撃がなくても漏れる。
共有範囲、期限、宛先の確認と取り消し手段を設ける。
処理の途中に置いた情報が残り、別の経路から読まれる。
一時データにもアクセス制限と削除期限を適用する。
削除した情報が複製に残り、バックアップから戻る。
削除の対象を追跡し、復旧時に最新の削除記録を再適用する。
書類やUSBの紛失・盗難、不適切な廃棄から漏れる。
持ち出し・保管・廃棄を管理し、情報を残す量を減らす。
名前を消していても、履歴や属性を照合すると本人が分かる。
直接の識別子だけでなく、組み合わせたときの特定可能性を評価する。
この25項目は代表的な経路の整理です。実際の確認範囲は、データの所在、業務、システム構成、連携先に合わせて決めます。
THE ONENYM APPROACH
許諾された範囲で、個人情報への到達・閲覧・持ち出しにつながる経路を検証します。ダミー・カナリアデータを優先し、影響する情報と対策の優先順位を明らかにします。
検証の範囲を相談する →代理ID、用途限定トークン、権限判定、データ保管庫。必要な処理を維持しながら、本人情報が露出する場所と経路を減らす設計です。
プライバシー基盤の仕組み →